3方を海に囲まれているトルコで、最近、老若男女問わず人気が徐々に高まっているサーフィン。海で、ライバルや風と自然に対して立ち向かうのはなかなか大変なことです。風の道を決め、「ボード」というサーフィンの板でバランスを保って立つことを学びながら、アドレナリンが最高潮に達する体験ができます。

ウィンドサーフィンは、およそ40年前にアメリカのカリフォルニア州でジム・ドレイクとホイレ・シュワイザーという名の2人の友達が、波乗りをするために使った板「ボード」に帆を組み立てて作ったことから始まりました。サーフィンは、1984年にロサンゼルス・オリンピックの競技種目として全世界で知られるようになりました。トルコにはサーフィンは1980年代に入ってきました。チェシメとボドルムで、あるヨーロッパ志向のグループが始めたスポーツは、最初は興味を持つ数少ない人々がやっていた趣味でした。次々に開かれたサーフィン・スクールのおかげで、サーフィン好きの数は年々増え、北から南の、サーフィンに適した風のある海水浴場により、トルコは世界の重要なサーフィン場の仲間入りをしました。

☆アラチャトゥ

泳げない人でさえサーフィンを習える

イズミルまで70km、チェシメの中心までほぼ10分の距離にあるアラチャトゥ海水浴場は、ウィンドサーフィンにおいて、トルコだけでなく、世界規模でも重要な地点の一つです。15年以上の間サーファーの集まる場所となっているアラチャトゥ海水浴場が最も混む時期は、4月から11月の間です。サーフィンのためのすばらしい風があるこの細かい砂の浜の最大の特徴は、浜から700メートルの浅瀬まで、水の深さが1メートルを超えないことです。このおかげで、泳ぎを知らない人々もサーフィンを習うことができます。1年中ずっと風の吹いているアラチャトゥでは、夏は90%北から風が吹いています。冬もロードス(南風)が吹くアラチャトゥでの波乗りはとても気分がいいものです。サーファーの最も良く選ぶ強い風と波のない海が、アラチャトゥの最も重要な特徴です。

☆ウルジャ

サーフィンが初めての人にとって理想的な海水浴場

チェシメの最大で世界でも数少ない海水浴場であるウルジャ海水浴場は、細かく白い砂の浜で、新しくサーフィンを始める人にとって理想的な地です。浜から海に向かってほぼ100メートルの海岸線は、人の身長を越えない深さであり、それがウルジャ海水浴場の最もはっきりした特徴です。

☆ブユックチェクメジェ

イスタンブールの最も人気のあるサーフィン場

イスタンブールのサーフィン好きに最も人気があるのは、ブユックチェクメジェ湖の岸のミマルスィナン地区です。ここは、最も適したトラキアからの風が吹くサーフィン場です。サーフィンに合う風は7月に吹き始め、10月の終わりまで続きます。ミマルスィナン地区は、同時に、トルコのウィンドサーフィンのチャンピオンを輩出したところでもあります。

☆セフェリヒサル

人ごみを避けたい人の選択する地

トルコでサーフィンができる最良の地の一つであるセフェリヒサルのアックム海水浴場は、イズミルのもう一つのサーフィン場です。人ごみから遠く離れ、風と海を満喫したい人々の選ぶ場所です。

☆シャルキョイ

4年の間青の旗を維持している

イスタンブールまでほぼ200kmの距離のテキルダー・シャルキョイ海水浴場は、4年の間ずっと青の旗(世界で最も美しい砂浜に与えられる賞)をもらっています。イスタンブールからもサーフィンのためにやって来る数多くのサーファーがシャルキョイを選ぶ最大の理由の一つは、絶え間なく吹く北東の風、もう一つは人ごみから離れた、静かな休暇の地であることです。海の浅瀬が70-80メートル続いているところもあることで、サーフィンを新しく始めた人にとって適した場所となっています。

☆ダッチャ

夏はずっと強い風が吹いている

サーファーにとって最大の利となる絶え間ない風があるダッチャは、夏の間特に午後、この強い風を捕まえるための理想的な地です。風がとても強いため、新しくサーフィンを始める人にはお勧めの地ではありません。ダッチャではしばしば国際サーフィン大会が開かれています。

☆ギョクチェアダ

サーフィンをしにやってきた外国人が大半

アイドゥンジュルック海岸に開かれたサーフィンスクールと施設のおかげで、トルコのサーフィン中心地の仲間入りをしたギョクチェアダでは、特に外国人がサーフィンをしにやって来る人々の大半を占めています。300日の間ずっと吹いている絶え間ない風は、海に波を起こしません。このことも、サーフィン好きにとって適した場所の条件となっています。

☆ボドルム

エーゲ海の有名な風(メルテム)はいつも十分

ボドルムのトゥルグットレイスとアクヤルラル湾は、サーフィンにとって重要な地となってきています。新しく開かれたサーフィンスクールのおかげで、アラジャトゥほどにはいかなくても、地域の人気はかなり上がりました。エーゲ海の有名な風(メルテム)は、この岸に欠かすことなく吹いています。ただ、この地域の海は深めになっているので、新しく始める人にとってはあまり適していません。