人類の歴史上ずっと、どの文化や宗教的信仰においても、目の形は悪を遠ざける魔除けになるとされてきました。この目の形は、ユダヤ教、キリスト教そしてイスラム教の文化とともに、仏教やヒンドゥー教の社会でも見つけることができます。この共通の伝統は、アナトリアの3000年前に遡るガラス芸術において新しい様式を獲得します。アナトリアのガラス職人は、目の形を火の力でくっつけて真新しい魔除けを作ります。それがナザルボンジュウです。その時から今日まで人々は、悪を遠ざけたい全てのものにナザルボンジュウを取り付けてきました。新しく生まれた赤ん坊、乗馬のための馬、それに家のドアにまで・・・ナザルボンジュウの伝統はアナトリアで今も息づいています。職人達の見事な腕前で形作られる、かすかな光を秘めたガラス玉は、アナトリアから世界中に広まっています。