トルコは東洋と西洋が出会う場所です。トルコの端の小さな部分はヨーロッパに、残りの大部分はアジアに属しています。

トルコのダイビングは、大半が地中海とエーゲ海の海岸で行われており、ダイビングセンターは殆どのホリデーリゾートで急速に増え、海岸線はダイバーにとってますます利用しやすくなりました。 主なダイビングセンターはボドルム、マルマリス、フェティエ、カシュそしてアランヤにあります。フェティエは大きなダイバーツーリストセンターで、「アラディン洞窟へのダイビング」は、試してみる価値の大いにあるダイビングです。

アランヤではダイビングのほとんどが、砂浜から突き出している陸の地から行われます。マルマリスでは、人気のある地はレック・ロックという、海岸から100mの小さな島で、その尖った岩の端は波の上に見えており、過去には多くのローマやギリシアの船がそこで沈没しました。この地域には、難破し壊れた船からのアンフォラ(陶器の器の一種で、2つの持ち手と胴体からすぼまって長く伸びる首を持つ)が散らばっています。

小規模なダイビングはダーダネルス海峡のガリポリ(ゲリボル)で行われていますが、ダイビングはチャナッカレの外れでもすることができます。第一次世界大戦中には、この地でアンザック軍による多数の死者が出ています。このことは、トルコ人に対する連合軍の、完全に誤った方向へ導かれた戦役であると言うべきものでした。イスタンブールを奪取するという発想とアンザック軍は、多数の犠牲を出した、事実上全くばかげたものだったのです。

難波船の中でも、ランディー号は何年もの年月を越えて今もなお良い状態で残っています。ランディー号は1915年4月15日に魚雷を受けて沈没しました。この難波船はスヴラ湾の27mの深さの砂の上に横たわっています。200隻以上の難波船が確認されており、その中で最も重要なものは、イギリスの軍艦・イリズィステブル、トリュンフ、オーシャン、マジェスティック、ゴリアテと、フランスの巡洋艦・ブヴェと、トルコの巡洋艦メスディエフです。

ここがポイント:

• フェティエのアラディン洞窟・・・23mの深さにあり、海の生き物の暮らしの多様な面を見ながら水に潜っていきます。ウツボやハタ、ザリガニ、ロブスター、エビや、多種多様なサンゴやクマノミを目にすることができるでしょう。

• カシュでのライトハウスダイビング・・・22mの深さにあるオスマン時代の難破船。この地域にはアンフォラが散らばっています。

• アランヤのランボ洞窟・・・洞窟の入り口へは、垂直な壁を14mほど下ったところの広いトンネルをくぐっていきます。およそ35mの大きな洞窟が現れます。このダイビングは試してみる価値が大いにあります。

• チャナッカレの外れにある第一次世界大戦の難破船。