互いに異なる、小さく立体的なかけらを一面に並べて絵を作製する芸術といえば、まず思い浮かぶのはローマ帝国です。壁と天井のモザイクを極めたビザンチン人は、イタリアで生産された、太い色とりどりのガラスのかけらから成る金属板を使うことで有名でした。イスラム文化においては、モザイクのデザインに用いた幾何学的な豊かさで知られています。