アシュレーという言葉はアラビア語で、数字の10からの派生語です。もともとの読み方はアシュラーです。今日アシュレーがその名で呼ばれている理由は、ヒジュラ暦によるムハッレム月の10日にちなんでいることと、この日10人の預言者にご馳走が振舞われたためです。伝説によると、大洪水の際に箱舟に乗って救われたノアとその民が、舟に残っていた食材でアシュレーのご馳走を作ったとされています。アシュレー作りは今日も伝統として残っています。トルコのムハッレム月において、特にその10日目の日から、アシュレーと名づけられたお菓子を作り、隣人に配る伝統は、人を助け、喜んでもらう機会となっています。基本的に水、小麦、エジプト豆、砂糖、乾燥インゲン豆、米を使って作られます。飾りつけとしてクルミ、乾燥イチジク、乾燥ブドウ、乾燥アンズ、松の実、アーモンド、ゴマ、ざくろ、シナモンといった干菓子や乾燥果実、香辛料が使われます。