木彫り細工は、異なる色の木材の覆いを切り、何層にもわたって固定しながら、染料を使わずに木の原色を使って作る彫刻です。1350年にクレオパトラの城から生まれたこの芸術は、ルネサンス期にフランスとイタリアの貴族の大邸宅も飾りました。この宮廷芸術は、「マルキュテリ」と名づけられました。アナトリアではこの芸術は、セルジュク時代に頂点に達し、オスマン時代にももてはやされました。ファティヒ・スルタン・メフメトは自らこの芸術に携わりました。この芸術の最も美しい作例は、トプカプ宮殿、ドルマバフチェ宮殿、軍事博物館そして陵墓に見られます。