バクラヴァは、トルコ料理の中でも最も有名で人気のあるお菓子の一つです。特に、とても有名なガズィアンテプのバクラヴァは、40回も練った小麦粉の生地からできます。バクラヴァという単語は、トルコ言語協会によると、テュルク語を起源としていること、モンゴル語で「結ぶ、巻く」の意味を持つ「バイラ」の単語の上に、トルコ語の動詞を付けて派生したことが明らかになっています。バクラヴァの歴史はアッシリア時代までさかのぼります。民衆の間で、とても人気のあったバクラヴァの評判は、時を経てオスマン宮殿まで届き、バイラムや宴、特別な祝祭の宴席で必ずといっていいほど登場していました。しかも、バクラヴァの作り方は真剣に研究され、17世紀末ごろには宮殿でバクラヴァの隊列が作られたほどです。宮殿でバクラヴァが重要視されたのは、邸宅で豊かさと細やかな趣味の印とみなされたことからではなく、国の儀式に登場したことからです。